いとこの合格祈願に母と湯島聖堂に行く。

 

湯島聖堂は近代教育発祥の地。
センター試験が近いこの日も、多くの人々が神殿に向かい手を合わせていた。

 

大成殿の閉じられた巨大な扉。
中央には孔子、左右には孟子・顔子・曽子・子思の四賢人が祀られているそうだ。

 

見えないけど、何かいる。
何かすごいものがいる感じがする、広場。

 

大成殿の5枚の扉は、
閉じられていてもその表紙や背表紙からだけで凄みを発する5冊の本のようだと思った。

 

なんでも開かれがちなこの時代、
敢えて閉じられているものと向き合うこと。

 

閉じられたものを尊ぶこと、閉じられた内側を覗く覚悟、そして内側に広がる広大な知の世界。

 

なんかもうこんなことを考えることが出来ただけでも十分ご利益を感じる。

 

湯島聖堂は日本で最初の図書館が置かれた場所でもあるそうだ。
思いがけず図書館好きの聖地でもあった。

 

合格祈願の際は湯島聖堂オリジナル「合格祈願鉛筆」をお忘れなく。
あの売店の薄暗いシンとした感じとか高すぎる小窓とか、また好きです。